低すぎる修繕積立金には注意
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低すぎる修繕積立金には注意
2013年10月31日(木)10:26 AM
今回はマンションの修繕積立金について、お話します。新築マンションの募集パンフレットを見ていると、修繕積立金の額が、月々6,000円位で募集しているケースが多く見られます。「この程度の金額ならそんなに問題ない。」とあまり気にしないで購入を検討する人が殆どではないでしょうか。
ですが、気を付けなければならないのは、新築時にはあえて低めに設定してあった修繕積立金が、ある程度年数が経ってくると、積立不足が生じてしまい、修繕積立金の値上げをせざるを得なくなるケースがかなり多いことです。
国土交通省発表の「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」によると
専有面積当たりの修繕積立金の額 平均値は
建物の階数/建築延床面積 |
平均値 |
|
「15階未満」 |
5,000㎡未満 |
218円/月 |
5,000㎡~10,000㎡ |
202円/月 |
|
10,000㎡以上 |
178円/月 |
|
「20階以上」 |
206円/月 |
となっています。延べ床面積 5,000㎡未満で平均的な80㎡の3LDKタイプで計算すると、月額17,440円になります。上記ガイドラインは均等積立方式ですので、新築時に低く抑えられていたら、その差額分もさらに後から上乗せされるという可能性もあります。
中古マンションを購入したら、間もなく修繕積立金の値上げが通知されてしまって資金計画に支障が生じてしまったというケースも多くあります。
特に延床面積の点で規模の小さいマンションは積立不足が生じやすいことが多くありますので、現在の修繕積立金の額が適正かどうかについても知識を持っておいた方がよいかと思います。